Iwakura Galaxyのお話
https://twitter.com/EastMt72/status/1053254957162364928
このツイートをしてから数週間経ってしまいました。この数週間でPCが逝去したり関西行ってみたりアイマツ合作が投稿されたりと大きなイベントがいくつもあり、Iwakura Galaxyの投稿がもう太古の昔のように感じられます。
関西のことやアイマツ合作のことや積もる話はございますがそれはまたの機会に。
溜まっていたタスクもそれなりに片付きひと段落ついたので、いいかげんIwakura Galaxyの技術的なお話でもしようかと思います。(ちょっと長いです)
この動画を見て一番目を引く箇所はやはりダブステパートだと思います。ここがやりたくて鉄道の日直前になって作り始めたのでここはほかに比べ力が入ってます。
映像の構成は基本的に原曲のBGAそのまんまなのでただの再現です。パクリです。
でまぁ問題はどうやって再現してんねんってとこだと思うんです。とりあえずこちらをご覧ください。
問題の箇所のタイムラインです。「あー使いまわしてんなー」って感じしません?しない?そう…
ざっくり役割分担するとこんな感じ。
一番上の赤枠は元の映像。
緑枠は元の映像の色調とかを調整して雰囲気を作るためのもの。
その下の紺枠はこっそりおいてあるカスタムフレア。
橙枠とLayer22(わかりづらいですが微妙に色が違います)はグリッチとか色収差とかキツめの調整をするためのもの。
紫枠は原曲に合わせて画面全体にかかる画面乱れ。
って感じ。
色調は一回調整したらダブステパート抜けるまでそのまんまでいいですし、画面全体にかかる画面乱れなんかは元BGAを見ればわかりますがグリッチに数種類のテンプレみたいなものがあります。よってそれぞれ対応するグリッチを作って元BGAの通り配置すればいいので大体コピペで済みます。
以上の要因からこのパートは力は入っていますが時間はそんなにかかってません。
枠ごとのアイテムのパロメーターまとめ。
緑枠の一番右の背景は四隅を暗くするためのもの。
こんなやつです。これは背景にグラデーションをかけることでも作成が可能のようですが、僕は黒背景にマスクをかけて作っています。
Layer22は透明度が54.4 - 100となっています。これは透明度をランダム移動させることで「画面全体の明度が不安定な感じ」を演出しています。なんとなく画面がちかちかするんです。わかりづらいけど。どんな感じかというと「壊れかけの蛍光灯」が近い。うまく説明できそうにないので試してみてください(丸投げ)
プルダウン下部の「設定」っていうところでランダムに変化する間隔を設定できます。上の画像では4フレームごと。これは60fpsのときの設定なので30fpsで制作している方はここの値を2にするとぴったり同じになります。
このランダム移動の間隔を設定できることは覚えておいて損はないと思います。
橙枠ですが、ここには二つのアイテムのパラメータしか載せていません。もう一つは謎の「動画ファイル」。環境が変わったことで設定が飛んでいますが、ここには断続的に動画に入っているグリッチが置いてありました。
これです、この横に無数に入ってるライン。
これはYouTubeとかで配布されているグリッチの素材です。今回使用したのはこちら。
こういった映像効果の素材はYouTubeで「Glitch Footage」と検索するとたくさんヒットします。グリッチに限らず、スモークやライトリーク、ショックウェーブとか空の素材とかも「(効果名) Footage」で検索すればいろいろ出てきます。(「Smoke Footage」「Light Leaks Footage」「ShockWave Footage」「Sky Footage」とかね)
配布されている映像効果の素材は高品質なものばかりで、スモークとかは汎用性が高いです(個人的な感想)。なので暇な時にでも収集しておくと映像を作っているときに役に立つかもしれません。
最初にこういう素材を自分の動画に放り込んでみると一気にクオリティが上がったように感じられて超エキサイティン、悦に入ることができますが、むやみにいろんなところにスモーク等を放り込むとごちゃごちゃになってしまうこともあります。スモークだけに五里霧中ってなwHAHAHA
なので思考停止してポンポンと素材を放り込むのは避けるのが賢明といえます。なるべく考えて使おう。
紫枠のグリッチ群にもこの素材を用いています。いやー便利だね。あれ?こいつも思考停止してね?
ダブステパートでやってることはこんなもんです。情報たりねぇよ!!!!!って方はここのコメントにでもその旨書いてくだされば追記します。どんな情報が欲しいかも同時に書いてくれると助かる。
例のごとく冗長な記事になってしまいましたが閲覧ありがとうございました。どうぞ皆さんの映像制作にお役立てください。