AviUtlでスモーク的な
今回はAviUtlで「スモーク」ってやつを作ります。
まずスモークってなんやねん。こんなやつです。
動画でフワーっと煙が舞っているのを目にすることがあるかと思います。そんなやつです。文字通り煙です。なにやら難しそうでしょう、心配ありません。簡単です。
それではちゃっちゃと作っていきましょう。
まず初めにAviUtlを開いてから新規プロジェクトを作り、拡張編集ウィンドウ左上の「Root」をクリック、今回は「Scene1」を開きます。プロジェクトは新規じゃなくても問題ありませんし、開くのはScene1じゃなくてもいいです。とりあえずシーンのうちどれかを開きましょう。
なんでわざわざシーン制御を使うかというと、このスモークはいくつかのレイヤーからなっており、Rootでスモークを作るとレイヤーはかさばるし何かフィルタをかけるときにめんどくさいでとにかくだるいからです。「シーン制御とかよくわからん」って方は、とても便利な機能ですからこの際試してみましょう。
ここで(この場合は)Scene1と書いてあるところを右クリックして、「アルファチャンネルあり」にチェックを入れておきます。こうしないと合成がうまくいかないよ
どれかのシーンを開いたら図形を呼び出します。種類は円のままで。
そしたらこの円にさつきさんのスクリプト「ランダム配置@ANM1」をかけます。以下にて配布されているファイルのに内包されています、汎用性が高いものばかりなのでぜひとも落としておきましょう。
するとこうなる。
この円を個数を増やし、下のほうに寄せて置いてから微調整します。まず「個数」を25に。
「設定」から、Y軸範囲とZ軸範囲を50に。
円が画面からはみ出ないように調整します。こうしないと後々変になります。
この場合はXを-25.0、Yを165.0。ランダム配置の範囲を85にしました。
ここまで終わったらまた別のシーンを開きます。ここでも開くシーンは空ならなんでもいいです。
開いたら、図形を呼び出すときと同じ要領で「シーン」を呼び出します。
Scene1に先ほどの円を置いていた場合はこうなると思います。Scene1以外のシーンに円を置いた方は「シーン選択」より円を置いたシーンを選べば先ほどの円が表示されます。
あとでいくらでも引き伸ばせるように「再生速度」を0にしておきます。移動は後から追加するので大丈夫です。
またここでもScene1のように「アルファチャンネルあり」にチェックを入れておきます。
これに「ノイズ」をかけます。設定は以下の通りとしました。
これにぼかしをかけ煙っぽくします。設定は(ry
だいぶ薄くなってますがこれから重ねていくので問題ありません。
最後に画像ループをかけX方向の移動を加えます。「もとのオブジェクトのX軸いじりゃいいやん」って思った方がいるかと思います。移動量指定とかで動かしてもいいのですが、それだと途中で途切れてしまいますし、それを防ぐために画像ループで横回数を増やしても頗る重くなり支障をきたします。
わざわざ画像ループで移動させる意義はそこにあり、これで移動させても途中で途切れることがありません。便利でしょう?
ここから先述の手順で濃さの違うシーンを複製し重ねていきます。以下は例。これに倣わなくても適当に設定を変えつつ重ねればそれっぽくなるかと思います。
以上のレイヤーを重ねるとこうなります。
それっぽくはありますがまだ物足りません。そこで最後に画面下部に白背景を追加します。
これで完成です。あとは適当にオブジェクトの長さを変えてからRootで合成なりして使います。
こんな感じ。前回の記事の逆光っぽくするやつも併せて。これだったらスモークなくてもよさげ
これにて以上となります。冗長な記事となってしまい申し訳ない。ご活用いただければこれ幸い。